陰陽座@名古屋ダイヤモンドホール 2015ツアー『雷神』 20150217
主に被せクイーンの余波で陰陽座2015ツアー『雷神』の初かつ(悲しいことに)最後となる予定の名古屋公演に行ってきました。
陰陽座のアルバム『風神邂逅』と『雷神創世』は2枚同時リリースされたのですが、
にも書いたように『雷神創世』の方が僕の好みによりフィットしていたわけで、そのライブツアーなんてもう行けることなら全ヶ所行きたいわ!というレベル。ほんま被せクイーンはイケズやわ。
で、ですね。もう今日のブログの結論です。
『累』は僕という存在そのものを揺らがせるぐらい危険なレベルに達している。曲・歌・そして黒猫さんの所作が絡み合って螺旋になって、指先一本動かせなくなるぐらいまで金縛られた。累に重なった黒猫さんのねめつけるような視線と魂を握りつぶす所作に全てを絡め取られてしまい、
「ああ、もうすぐ合いの手入れるところだ」
と認識していて、合いの手の言葉も分かっていて、あとはメロイックサインを掲げながら合いの手を入れるだけなのに、口・腕・指先、全てビタイチ動きませんでした。たぶん僕の生霊が体から分離して合いの手入れてたと思います。それぐらい体と思考が乖離する瞬間なんて、まず経験できません。
正直「道成寺蛇ノ獄」を初めて聞いた時の衝撃と同じレベルの衝撃が『累』を聴いたらあるんだろうな、と予想してました。普通予想してたら、かなりの衝撃が来ても「まぁ予想通り」って感じでインパクトは少なくなるじゃないですか。『累』に関しては予想しててなお、本当に「道成寺蛇ノ獄」レベルの衝撃がきました。この曲がライブで聴けたことは幸せ以外の何物でもない。
そしてこのツアーのセットリストに必ず含まれている…ってまだ千秋楽が残っているので、この話はまた後日にします。抽象的に言えば、「業に弄ばれた存在」と「業を産み出す存在」のコントラストが鮮烈で、それがゆえにこのツアーのセットリストは残酷なまでに美しいと感じています。
後は何だろう。素晴らしい素晴らしいと言っていたら全曲そうなんですけど、このツアーは本当にセットリストの美しさを感じる。上の例もしかり。そのほかにもハーモニクスを形成しているところがあって、全編を通して陰陽座の世界をどっぷりと味わえる至福の時間を過ごすことができました。
本当に陰陽座のファンで良かった。